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ポルトガルワイン

ポルトガルのワインと言えば、ポートワインとマディラが有名ですが、最近では近代化とともに、新しいワインも品質を上げ、注目されつつあります。おおむね、気候や緯度も近いことから、スペインのワインと似ている傾向があり、赤ワインが中心です。

ドウロ川の流域のポルトを中心とした一帯が一番の産地。次いで、ダン川の周辺でも多くの赤ワインが醸造されています。有名なDOP(DOC)は、Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)、Dão(ダン)、そして何といってもPorto(ポート)です。もうひとつポルトガルが世界に誇るマディラ酒は、首都リスボンから約1000km南西に位置するマディラ島が産地です。

歴史的には、マディラが北大西洋航路に欠かすことのできない寄港地となったことから、ぶどうの栽培を始まり、ワイン造りがスタートしたと言われています。また、ポートワインは、フランスとイギリスの戦争の際に、ドウロ地方のぶどうをイギリス人が買い占めたことから移動に適した酒精強化ワインが造られるようになったと言われています。その名残で、今でもポートワイン醸造の資本の4割近くはいイギリスの資本だそうです。

ちなみに、ポルトガルから種子島に鉄砲が伝来した際に、ポートワインも日本初上陸。初めてポートワインを飲んだ日本人は当時の武将、織田信長だという説が残っています。

ポルトガルワインのDOP(DOC)

分類 説明
地理的表示付きワイン(DOP) Denominação de Origem Controlada
(デノミナサン・デ・オリージェン・コントロラーダ)
原産地統制名称ワイン
地理的表示付きワイン(IGP) Vinho Regional
(ヴィーニョ・レジョナル)
地理的名称保護ワイン
地理的表示のないワイン Vinho
(ヴィーニョ)
テーブルワイン

ポートワインの種類

樽での熟成を控えて深紅の色合いと果実の風味が残った状態で瓶詰めする“ルビースタイル”と、異なる熟成期間のワインをブレンドし、褐色が特長的な“トゥ二―スタイル”があり、前者の方が一般的です。残糖度によって、辛口も甘口も多様にあります。赤が有名ですが、白のポートもロゼも生産されていて、熟成期間も2~3年の短いものから長いものでは40年モノも!

マディラ

人工的に熱劣化させて造るポルトガル特有のワイン。加熱と熟成によって、独特の香りと風味がつき、品種によって辛口から甘口まで、明確な味の違いが生まれます。

実は、マディラ酒は大航海時代に船に積んでいた葡萄酒が長期間、太陽に照らされた結果、偶然生まれたという話。船に揺られ、熱(太陽)にさらされた葡萄酒を味見したら、意外と美味しかった、ということから、人工的に加熱熟成方法を取り入れて、現在のように生産されるようになったとか。もっと詳しい種類については、またの機会にご紹介します。