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ドイツワイン1

ワイン生産地としては北限の北緯52度付近に位置する冷涼なドイツは、ワイン大国であるフランスの隣国ですが、気候などの諸事情の違いにより、収穫されたぶどうの糖度で品質分類がされるなど、独特のワインの基準があります。世界的にも白ワインが有名ではありますが、最近では温暖化の影響もあって、赤ワインの生産量が増え、様々な交配種が栽培されています。北部のモーゼル川やマイン川、ネッカー川は、河岸の南向きの斜面を中心にぶどうが植えられ、川から反射した陽を浴びて、また夜間には、川が日中浴びた太陽光(熱)を蓄え、吸収し、それをぶどう畑に放射するというスタイルで、畑の温度を一定に守り、寒い環境の中でワイン用のぶどうが生産されています。また、ドイツの中ではワイン生産を行なっている最南端となるバーデンは、フランスのアルザス地方と隣接しているので、地層や気候が似ているため、ぶどうやワインの内容が近しい関係にあります。

ドイツワインの主な指定栽培地域とその特徴

Mosel(モーゼル)

ほぼ北緯50度に位置し、急斜面に有名な畑が多数あります。生産している90%が白ワインで、そのうちの70%近くはリースリング。豊かな芳香、ミネラル分も感じられ、フルーティで上品な酸味のワインが多いのが特徴です。

Rheingau(ラインガウ)

南向きの日当たりのよい畑が産地。生産ワインの約80%はリースリング。果実実豊かで、力強い酸味が特徴で、ドイツの中でも最高級とされるワインが造られていることでも有名です。カビネットやシュぺトレーゼ発祥の地でもあります。

Rheinhessen(ラインヘッセン)

栽培面積はドイツ国内で最大で、大量消費用のワインが造られていることで知られています。黄土層に石灰岩と砂岩の混成微粒砂土な土地柄、マイルドかつソフトなワインが多いです。

Pfalz(ファルツ)

栽培面積はラインへッセンに次いで第2位。ドイツ最大の赤ワインの産地ですが、ダイデスハイム周辺からは高品質なリースリングが造られていることでも有名です。

Franken(フランケン)

力強く、頑丈な土味のある辛口のワイン(男性的なワイン)を生産する地域として有名で、QbA以上はボックスボイテルという個性的でコロッと丸みを帯びたボトルで出荷されます。あの文豪、ゲーテも小説を書きながら愛飲していたと言われているドイツ特有のワインで、素朴な魅力を放っていると言えます。

Baden(バーデン)

ドイツのワイン産地としては最南端に位置。生産量の40%ほどが赤ワインとロゼワインですが、ソフトなものから気性の激しいものまで幅広く生産されています。フランスとの国境を挟んで、アルザス地方と隣接しているので、白ワインはアルザスタイプに近いと言えます。

Sachsen(ザクセン)とSaale-Unstrut(ザーレ・ウンストルート)

旧東ドイツであったエルベ川、ウンストルート川流域を指します。特に、ザーレ・ウンストルートはドイツワイン生産地の最北で、酸味のある辛口ワインの生産が多いのですが、日本では残念ながらあまり流通はしていないようです。見つけたら、ぜひ試してみるといいでしょう。