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シャンパーニュ

世界で一番“優雅”で“繊細”なイメージを放つお酒、シャンパーニュ。ある限定された地区の発泡性のワインの名称であると同時に、フランスのひとつの地方の名前です。パリの北東おおよそ150kmに位置する3万ヘクタールほどの小さな地方ですが、フランス国内で一番、住民の所得平均が高いことで知られている大変豊かな地域です。

中心地はReims(ランス)とEpernay(エぺルネ)。ランスは、シャンパーニュの銘柄ではVeuve Clicquot-Ponsardin(ヴ―ヴ・クリコ・ポンサルダン)やKrug(クリュッグ)、Pommery(ポメリー)、Henriot(アンリオ)、Taittinger(テタンジェ)等が一般的に有名です。また、それ以外にも世界遺産で、シャガールのステンドグラスで有名なノートルダム大聖堂や、同じく世界遺産に登録されているサン・レミ大聖堂、そして、あのレオナール・藤田のフレスコ画がある、通称「藤田チャペル」など、観光の見所も多くあります。もうひとつの中心地であるエぺルネは、何といってもMoët Chandon(モエ・シャンドン)やDom Perignon(ドンペリ二ヨン)の醸造地として知られています。数々の有名シャンパーニュのカーヴが立ち並ぶ目抜き通りは通称“シャンパーニュ通り”と呼ばれ、世界中から観光客が訪れています。イギリスのウィリアム王子とケイト妃のロイヤルウェディングで振る舞われたPol Roger(ポール・ロジェ)もエぺルネで造られているシャンパーニュの代表格です。ランス、エぺルネのあるマルヌ県は、この地方の80%のぶどうを生産していて、白亜質(石灰質)のミネラルが豊かな高級ぶどうの産地。また、シャンパーニュで特筆すべきは、他のフランスワインとは違い、ここだけはエチケットにAOP(AOC)の文字は不要で、“Champagne”とだけ表記すればよいとされていること。世界中の発泡系スパークリングワインの中で、この地方で収穫されたぶどうを使って、この地方で醸造されたものだけを「シャンパーニュ」と呼ぶことができるのです。

主要品種とシャンパーニュのタイプ

主なぶどうの品種は、Pinot Noir(ピノ・ノワール)、Pinot Meunier(ピノ・ムニエ)、Chardonnay(シャルドネ)。

種類 品種および特徴
Non Vintage(ノン・ヴィンテージ)
Non Millésimé(ノン・ミレジメ)
異なる品種、ヴィンテージ、畑のワインを巧みにブレンドして造られる基本的なシャンパーニュ。黒ぶどう:白ぶどう=7:3の割合が一般的ですがブレンド方法はメーカーによって異なります。
Vintage Champagne(ヴィンテージ・シャンパーニュ)
Millésimé(ミレジメ)
良年のみに造られ、ティラージュ後3年以上を経て販売されます。収穫年がエチケットに記載され、生産量の20%はリザーブ・ワインとして残さなければいけない決まりがあります。
Blanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン) シャルドネ(白ぶどう)のみで醸造。
Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール) ピノ・ノワールとピノ・ムニエ(黒ぶどう)のみで醸造。
Rosé Champagne(ロゼ・シャンパーニュ) ブレンドの際に赤ワインを加えるか、黒ぶどうからロゼワインを造るか、2種類の醸造法があります。

シャンパーニュの醸造法

シャンパーニュは二瓶内二次発酵を行ない発泡酒となります。これは、ドン・ペリ二ヨンによって発明された醸造法で、彼の手腕により、商業的に世界を風靡する発展を遂げたと言われています。ここでは、ごくごく簡単にその工程を簡単に紹介します。

★ 工程  ★

ぶどうを圧搾します

第一次発酵させ、清澄

ブレンド “Assemblage”(アッセンブラージュ)

12月~1月にかけて、シャンパーニュの品質を決定する原酒のブレンドが行なわれます。異なるクリュや生産年度の異なるリザーブ・ワインと新しいワインとを巧みに調合し、最高に、そして完全に調和のとれたワインを造り上げます。=>これをCuvée(キュヴェ)と呼びます。

瓶詰 “Tirage”(ティラージュ)

酵母と蔗糖を混ぜたものを加えて瓶詰する。

瓶内二次発酵 “Deuxième fermentation en Bouteille”(ドゥーズィエム・フェルメンタシオン・アン・ブテイユ)

瓶の中で、糖分は発酵によってアルコールと炭酸ガスに変化してシャンパーニュの泡となります。

熟成と動瓶

ある期間寝かせ、熟成。そして瓶口を斜め下に向けて、毎日少しずつボトルを回転させながら立てていき、澱を瓶口に集めます。

澱抜き “Dégorgement”(デゴルジュマン)

補酒 “Dosage”(ドサージュ)

蔗糖とシャンパーニュの原酒の混合液を加えます。この混合液の糖度で、味のタイプが決まります。

コルク密栓 “Bouchage”(ブシャージュ)

エチケット貼り “Habillage”(アビラージュ)

 

シャンパーニュは和食との相性もとても良く、「お寿司とシャンパーニュ」=“寿司シャン”という言葉も近頃ではよく耳にします。特別な日のお祝いに、また日頃、気のおけない大切な仲間や家族と、そして自分へのご褒美に…あらゆるシーンで、ぜひシャンパーニュをお楽しみください。