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アルザス=ロレーヌ・ジュラ・サヴォワ

いずれの地方もドイツ、スイスの国境付近に隣接する標高の高いワインの産地です。アルザス地方はフォアグラやジャムがたいへん有名で、ロレーヌ地方はキッシュ(キッシュ・ロレーヌ)、ジュラとサヴォワ地方はチーズ・フォンデュが美味しいと世界的にも知られています。

Alsace

ドイツとの国境に位置する地方で、様々な歴史的背景によりドイツの領土になった経緯があるため、言語や文化と同様にワインもドイツの影響を多く受けている地域と言えます。ストラスブールからミュールーズまでの約100kmに渡る一帯で、中心はコールマールという街。ライン河に沿ってぶどう畑が広がっていて、基本的には単一品種でワインが醸造され、フランスでは珍しく、エチケットに品種名を表示することが決められています。ここで生産されているのは白ワインがほとんどで、甘口のものが有名です。また、ストラスブールがフォアグラの名産地ということもあり、美味しいレストランも多く、美味しいワインの産地と同時に、グルマンドの街(地区)としても名高い地方です。

アルザスの地形とぶどう品種

この地方はかつて起こった特殊な地盤の隆起により、地層のレイヤーの向きが斜め~縦に形成されている独特の土地。このため、ぶどうの品種が多様で、育った地区により、それぞれにしっかりと異なる特徴が見られます。これはフランスの他の地方と比較してもたいへん珍しく、だからこそ、この地方特有のワインが醸造されるようになったと言えるでしょう。

アルザス地方の主要な5つのAOP(AOC)

AOP(AOC)/ぶどうの品種による区分 タイプ 特徴
Riesling(リースリング) アルザスワインの代表格。
Gewürztraminer(ゲヴェルツトラミネール) ジャスミンのような香りが特徴的な甘口ワイン。カレーライスやエスニック料理と相性がいい。
Pinot Gris(ピノ・グリ)
Pinot Blanc(ピノ・ブラン)
Crémant d’Alsace(クレマン・ダルザス) 発泡(赤)
発泡(白)
赤のクレマンは、ピノ・ノワールで醸造。
寒い地方の発泡酒はキレがあって、美味。

Jura & Savoie

ジュラはスイスとの国境のジュラ山脈の麓に広がる地域で、Vin Jaune(ヴァン・ジョーヌ)やVin de Paille(ヴァン・ド・パイユ)などの特殊なワインが造られています。ぶどうの品種もこの地方独特のものがいくつもあります。また、サヴォワはレマン湖を隔てたスイスとの国境に隣接する地域で、ほとんどが辛口でフルーティな白ワインを醸造しています。郷土料理のチーズ・フォンデュを溶いたり、一緒に味わうとよく合うワインが多いことでも知られています。

ジュラの主要なAOP(AOC)

AOP(AOC) タイプ 主要品種
Château-Châlon(シャトー・シャロン) ヴァン・ジョーヌ Savagnin Blanc(サヴァ二ヤン・ブラン)
★最高品質のヴァン・ジョーヌ
L’Etoile (レトワール) Chardonnay(シャルドネ)
ヴァン・ジョーヌ Savagnin Blanc(サヴァ二ヤン・ブラン)
Poulsard(プールサール)

ジュラ地方の特殊なワイン~ヴァン・ジョーヌ~

Vin Jaune(ヴァン・ジョーヌ)

ぶどうの品種は主にサヴァ二ヤン・ブランを使用し、最低6年間、樽の中の発酵した上澄み液のみを別のタンクに移し替え続け(=スーティラージュ)その目減り分を補充せずに(=ウィヤージュ)熟成させる特殊な醸造法で造られているワイン。産膜酵母から発生する独特な香りが特徴。アルコールは12~13%で、アーモンドやナッツの風味を感じます。容器も通常のワインとは異なり、620mlのクラブランと呼ばれる瓶に入っています。

 

サヴォワの主要なAOP(AOC)

AOP(AOC) タイプ 主要品種
Seyssel(セイセル) Rousette (ルーセット)
Vin de Savoie(ヴァン・ド・サヴォワ) Mondeuse (モンドゥーズ)
ロゼ Gamay(ガメイ)
Pinot Noir(ピノ・ノワール)
Jacquère(ジャケール)
Altesse(アルテス)
Chasselas(シャスラ)